NEXCO中日本、高速道路の停電回避へ新技術開発に着手

ケーブルの多くは地中に埋設。ケーブル被覆が劣化することで電気が地中に流れる事象が発生する
  • ケーブルの多くは地中に埋設。ケーブル被覆が劣化することで電気が地中に流れる事象が発生する

NEXCO中日本は、高速道路における停電事象の回避に向けた新たな取り組みを開始した。同社はTokai Innovation Instituteと共同で、微小な漏れ電流を高精度で捉える手法の研究に着手した。

高速道路には、インターチェンジやトンネルなどの設備に電気を供給するための受配電設備がある。電力を送るためのケーブルの多くは地中に埋設されているが、ケーブル被覆の劣化により電気が地中に流れる「地絡事象」が発生し、停電に至る場合がある。

現在、地絡事象が起きた場合はブレーカー動作により電源供給を停止し、損傷したケーブルを取り換えている。この研究は、ケーブルの劣化状況を把握し、事前に取り換える予兆保全への転換を目指すものだ。


《森脇稔》

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