自動車部品大手の日立Astemoは、2025年4月1日付で社名を「Astemo株式会社」に変更すると発表した。SDV(ソフトウェア定義車両)時代におけるモビリティの電動化と知能化のリーディングカンパニーを目指し、Astemoブランドの一層の強化を図る。
Astemoは2021年1月の経営統合以降、CASE領域において競争力のあるモビリティソリューションを提供するグローバルメガサプライヤーとしての地位を築いてきた。2023年10月には、JICキャピタルが新たな株主として参画し、本田技研工業と日立製作所の資本比率が対等となる資本構成変更が実施された。
今回の商号変更に合わせ、本店所在地を茨城県ひたちなか市から東京都千代田区へ移転する。内部管理体制の充実も図る。
Astemoの商号には「先進的かつ持続可能な社会に貢献する技術を通じて、安全・快適で持続可能なモビリティライフを提供する」との意志が込められている。同社は「MISSION・VISION・VALUES」の下、従業員一人ひとりの力を結集し、先進的なモビリティソリューションにより人々の豊かな暮らしの実現に貢献していくとしている。
グループ会社の商号についても2025年4月1日以降、順次変更を実施する予定だ。
自動車業界では電動化や自動運転技術の進展に伴い、ソフトウェアの重要性が高まっている。Astemoは社名変更を機に、SDV時代に対応した技術開発やソリューション提供を加速させ、グローバル市場での競争力強化を目指していく。