住友化学、液晶ポリマー樹脂事業をベルギー企業から買収

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住友化学は、ベルギーに拠点を置くサイエンスコ社の液晶ポリマー(LCP)樹脂事業を買収したと発表した。この買収により、同社は新たな市場ニーズに細やかに対応できる体制を強化し、ICTやモビリティ用途を中心にLCP事業のさらなる拡大を目指す。

LCPは、スーパーエンジニアリングプラスチックスの一種で、耐熱性や流動性、寸法精度に優れるなどの特長を有している。PCやスマートフォンなどに使用される電子部品をはじめ、幅広い製品に用いられている。住友化学は、これまで顧客の要望に合わせたポリマー材料やその応用技術の研究開発を強みとし、トップクラスの技術力を生かしてLCP事業を拡大してきた。

近年では、AI普及などに伴う電力需要増やEV対応のパワーデバイス、次世代高速通信対応のミリ波レーダー、データセンタ向けの高速大容量コネクタの素材として注目されており、市場の新たな成長が期待されている。


《森脇稔》

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