防災テックスタートアップのSpectee(スペクティ)は、大雪時に発生する車両の滞留(スタック)を検知する新たな技術を開発し、特許を申請したと発表した。
この技術は、自動車のプローブデータ(走行位置、速度等)やSNS等の情報、過去の車両滞留発生場所の情報、気象情報などを複合的に活用し、独自のAIにより解析する。解析結果は地図上の地域を網の目(メッシュ状)に分割して表示することで、滞留状況を可視化する。
Specteeはこれまでも道路カメラを活用してスタックを検知する技術を開発してきたが、カメラ設置箇所でしか検知できず、山間部など広い地域をカバーすることが困難だった。また、カメラ映像を24時間リアルタイムで解析するのはコスト面でも課題があった。
新技術では自動車のプローブデータを活用することで、より広範なエリアで、より安価にスタック検知が可能となった。さらに、Specteeの強みであるSNS投稿を含む様々な情報ソースからの膨大な蓄積データも活用し、過去の滞留状況や現在の状態を解析して正確に検知・表示する仕組みを構築している。