日産自動車は30日、2024年暦年の生産・販売・輸出実績を発表した。国内生産、海外生産、国内登録車販売、国内軽自動車販売、海外販売、輸出の全ての指標で、前年実績を下回った。2023年暦年では、全ての指標で前年(2022年)実績を上回っていた。
●生産はメキシコだけが前年比プラス
グローバル生産は対前年同期比8.7%減の314万4470台で、前年実績を下回った。国内生産は65万6990台(8.6%減)、うち乗用車が59万4593台(8.2%減)、商用車が6万2397台(11.6%減)となっている。
海外生産は248万7480台(8.7%減)。地域別では米国が52万4919台(13.3%減)、中国が66万5437台(14.7%減)とマイナスになったいっぽう、メキシコが66万9941台(8.8%増)でプラスになっている。しかし、米国トランプ政権がメキシコからの輸入品の関税を引き上げるのが不安材料だ。
●国内販売は微減、売れる車種がない
グローバル販売は、対前年同期比0.8%減の334万8687台で前年実績を下回った。軽自動車を含む国内販売は1.1%減、海外販売も0.7%減と、いずれもわずかに前年実績を下回った。
日本国内の登録車販売は28万6534台で、対前年同期比1.5%減。乗用車が24万5539台(0.1%減)で、商用車が4万0995台(9.1%減)となっている。軽自動車販売は18万8845台で、前年比0.4%減と前年実績から微減となった。国内販売の合計は47万5379台、前年比1.1%減のマイナス。

日本自動車販売協会連合会がまとめた2024年乗用車(登録車)車名別販売台数ランキングでは、日産車のトップは全体4位の『ノート』で10万1766台(0.7%減)、次いで全体7位の『セレナ』が8万0899台(6.9%増)、そして全体24位の『エクストレイル』が3万1776台(17.1%増)。自販連は50位まで発表しているが、他に日産車は、全体44位の『キックス』が915台(42.6%減)で、合わせて4車種しかランクインしていない。
軽自動車については、全国軽自動車協会連合会がまとめた2024年軽乗用車車名別販売台数ランキングで、『ルークス』が7万0697台(0.2%増)で6位、『デイズ』が5万0432台(30.4%増)で9位、『サクラ』が2万2926台(28.3%減)で15位となっている。