英国自動車生産、2024年は11%減、電動化への移行で「一時的に減少」

トヨタ英国工場(参考画像)
  • トヨタ英国工場(参考画像)
  • MINI 英国工場(参考画像)
  • ジャガー・ランドローバーの英国ヘイルウッド工場(参考画像)

英国自動車製造販売協会(SMMT)は、2024年の英国における自動車生産台数が100万台を下回ったと発表した。

2024年の英国自動車工場での生産台数は、乗用車が77万9584台、商用車が12万5649台で、合計90万5233台となり、2023年と比べて11.8%減少した。商用車の生産は4.0%増加し2008年以来の最高水準となったが、乗用車の生産には複数の要因が影響を及ぼした。

具体的には、長寿命モデルの生産終了、工場のEV向け再設備、主要な世界市場での需要の弱さ、そして厳しい経済状況の中での電動化への移行の鈍化が挙げられる。

12月は英国の自動車生産が10ヶ月連続で減少し、出荷台数は27.1%減の4万5022台となった。年間では、自動車生産が13.9%減少し、国内市場向けの出荷は8.0%減の17万6019台、輸出は15.5%減の60万3565台となった。


《森脇稔》

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