出光興産、大林組、松林の3社は12月10日、建設現場で使用する建設機械や発電機向け燃料として、軽油代替で高いCO2削減効果のあるバイオ燃料「出光リニューアブルディーゼル」(以下「IRD」)を使用する実証実験を開始したと発表した。
IRDは、植物由来の廃食油などを原料として製造されるバイオ燃料だ。燃焼時にCO2を排出するが、原料の植物が成長過程でCO2を吸収するため、カーボンニュートラルな燃料とされている。出光興産は、欧州EN規格に適合したリニューアブルディーゼル(RD)を海外から調達し、独自の規格および品質を担保した商品「IRD」として販売する予定だ。
実証実験では、大林組が施工する建設現場において、建設機械(油圧ショベル)に軽油代替燃料として「IRD」を使用する。「IRD」は、松林のネットワークを通じて使用現場まで配送され、パトロール給油される。3社は、「IRD」の使用が建設機械に及ぼす影響を調査するとともに、燃料の調達から供給、運用、メンテナンスまでのプロセスを総合的に検証する。