自動車部品メーカーの豊田合成は、ゴムの資源循環を加速させるため、静岡県周智郡の森町工場におけるリサイクル工程の生産能力を2倍に強化した、と発表した。
この取り組みにより、材料の再生技術を通じて脱炭素・循環型社会の構築に貢献することを目指している。
自動車業界では、鉄やプラスチックなどの資源循環が進む一方で、ゴム製品のリサイクルは難しく、ほとんどが焼却処分(熱利用)されているのが現状だ。豊田合成は、ゴム製品を高品質な原材料に再生できる独自の「脱硫再生技術」(ゴムに弾性などを持たせる分子結合を解いてゴムの原材料に戻す)ことを用いて、2021年度にリサイクル工程を稼働させ、製品の生産時に発生した廃材の活用を進めてきた。