ヴァルメット・オートモーティブ(Valmet Automotive)は5月23日、新型バッテリーシステム「Energy Pack」を発表した。
このシステムは、同社の「Modular Battery Platform」シリーズに新たに加わるもので、トラックやバスなどの電動化に向けたコンパクトでスケーラブル、かつ競争力のある価格のソリューションを提供するという。
Energy Packは、フィンランドのタンペレで5月28~29日に開催される「Future Mobile Work Machine」で初公開され、その後、ドイツのシュトゥットガルトで6月に開催される「Battery Show Europe」で展示される予定だ。
このバッテリーシステムは、トラックやバス、農業、林業、建設、鉱業などで使う機器に電力を供給するために設計されており、最新世代の耐久性と安全性を兼ね備えた「NMC」セルを使用している。「Cell to Pack」アプローチに基づき、300Wh/lの高エネルギー密度を実現している。
ヴァルメット・オートモーティブが開発したこのアプローチは、モジュールを不要にし、セルから直接バッテリーパックを構築する。このソリューションにより、パック内のスペースを最適化し、小型で軽量なパックからより多くのエネルギーを引き出すことが可能となる。Energy Packは簡単に搭載でき、利用可能なスペースを最適に活用することができる。