パナソニックエナジー(パナソニック)は12月12日、車載用リチウムイオン電池の性能向上を目的に、米国のシラナノテクノロジーズ社(シラ社)と、電池の負極に使用する次世代シリコン材の売買契約を締結したと発表した。
世界規模でEVシフトが進む中、パナソニックは車載用リチウムイオン電池の生産拡大や、EVの航続距離向上に寄与する電池セルのエネルギー密度の向上・長寿命化に取り組んでいる。
シリコン材は、現在リチウムイオン電池の負極材に広く使用されている黒鉛に比べ、理論値で約10倍という高い容量を持ち、電池性能向上の鍵となる材料と言われている。しかし、充電時に膨張しやすい特性により電池を劣化させることが添加率を高めるうえでの課題であり、業界では長年研究開発が行われてきた。