ランクセスが若手音楽家育成を支援、小澤国際室内楽アカデミー奥志賀を13年間サポート

小澤国際室内楽アカデミー奥志賀 東京演奏会
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  • 2023年度の奥志賀高原・森の音楽堂での講習会に参加したアカデミー生の様子

ドイツの化学メーカー、ランクセスの日本法人は、「小澤国際室内楽アカデミー奥志賀(OICMA)」の講習会および演奏会への支援が13年目を迎えたことを発表した。

ランクセスでは、ドイツをはじめ世界各国で芸術・科学の分野における優秀な若者の育成支援に取り組んでいる。その一環として、日本においても、小澤征爾氏が理事長をつとめるOICMAへの支援を2011年の設立当初より継続している。同アカデミーは、小澤氏をはじめ世界的に活躍する室内楽の指導者のもと、才能ある若手音楽家に弦楽四重奏を学ぶ機会を提供することを目的とし、これまで過去13年間に、延べ268名の若手音楽家の育成に取り組み、高い実績を積んできた。

今年度は、国内およびアジアから25名の受講生が参加し、7月22日から30日まで、長野県の奥志賀高原にて9日間の講習会を行ったのち、7月30日に奥志賀高原での演奏会を実施。そして8月1日に東京で千秋楽となる演奏会をトッパンホール(東京・文京区)にて開催した。

今回の支援継続について、小澤征爾氏は「クヮルテットは、ソロとオーケストラとを問わず、弦楽器奏者のすべての基本。世界に通用する弦楽器奏者を育てるためには、トップレベルの指導者による集中的なクヮルテットの勉強会がかかせない。1990年代から続けてきた奥志賀でのクヮルテットの勉強会の伝統を、13年間に渡って本格的にランクセスさんがフルポサポートしてくれている幸運に心から感謝している」とコメントしている。

また、ランクセスのジャック・ペレズ社長は「今年も小澤征爾氏率いるOICMAへの支援を継続できることを光栄に思う。ランクセスは、科学、技術、工学、数学といった分野の教育と同様、文化の分野における教育プログラムへの支援を継続し、将来の持続可能な社会の礎を築くうえで重要な役割を担う若者の育成を継続していく」と述べている。

《纐纈敏也@DAYS》

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