大阪駅「うめきた」に特急乗入れ、新快速の『Aシート』を拡大…2023年3月「春のダイヤ改正」

建設中の大阪駅「うめきた新駅」。特急『はるか』『くろしお』が発着し、連絡通路を介して『サンダーバード』や『こうのとり』『はまかぜ』など、既存の大阪発着特急と連絡する。
  • 建設中の大阪駅「うめきた新駅」。特急『はるか』『くろしお』が発着し、連絡通路を介して『サンダーバード』や『こうのとり』『はまかぜ』など、既存の大阪発着特急と連絡する。
  • 一部列車が西明石にも停車するようになる山陽・九州新幹線『さくら』。
  • 地下となる「うめきた新駅」の位置。
  • 大阪駅の西側エリアとうめきたエリアを結ぶ改札内連絡通路の概要。
  • うめきた新駅開業後のおおさか東線。
  • うめきた新駅をめぐる列車の運行系統。
  • 30往復がうめきた新駅に乗り入れる関空特急『はるか』。
  • 時刻の繰上げや運行区間の変更などが行なわれる特急『はまかぜ』。

JR西日本は12月16日、ダイヤ改正を2023年3月18日に実施すると発表した。

山陽新幹線では『のぞみ』『みずほ』『さくら』の最大運行本数が1時間あたり上下各8本から9本に拡大されるとともに、定期『のぞみ』の所要時間短縮と岡山駅での快速『マリンライナー』との接続改善が図られ、首都圏~山陽・四国間の所要時間が短縮される。

一部列車が西明石にも停車するようになる山陽・九州新幹線『さくら』。一部列車が西明石にも停車するようになる山陽・九州新幹線『さくら』。

在来線特急では、大阪駅のうめきた新駅が開業することにより、関空特急『はるか』や紀勢特急『くろしお』が大阪駅に乗り入れる。

うめきた新駅をめぐる列車の運行系統。うめきた新駅をめぐる列車の運行系統。
30往復がうめきた新駅に乗り入れる関空特急『はるか』。30往復がうめきた新駅に乗り入れる関空特急『はるか』。

播但線経由で大阪と北近畿、山陰方面を結ぶ『はまかぜ』は、1号の大阪発が9時38分から7時48分に大幅に繰り上げられ、豊岡・城崎温泉方面での滞在時間が拡大されるほか、1・4号を鳥取まで延長。代わりに2・5号の豊岡・城崎温泉~鳥取間が廃止される。

山陰特急では、米子駅における『スーパーおき』と『スーパーまつかぜ』の接続が改善される。

このほか、アテンダントが乗務する七尾線乗入れの『花嫁のれん』は、車掌乗務が廃止される。

近畿圏ローカルでは、うめきたエリアの開業によりおおさか東線の列車が大阪駅まで乗り入れることになり、同線は新たにJR淡路駅(大阪市東淀川区)に停車する。

うめきた新駅開業後のおおさか東線。うめきた新駅開業後のおおさか東線。

また、東海道本線(琵琶湖線、JR京都線、JR神戸線)、山陽本線の新快速2往復に設定されている有料座席サービス『Aシート』は6往復に拡大される。

一方、奈良線では京都~城陽間の完全複線化が完了することにより、平日朝の通勤時間帯に京都~宇治間に1往復増発。さらに同区間の2往復が城陽駅(京都府城陽市)まで延長される。また京都~奈良間で運行されている『みやこ路快速』もこの複線化により昼間の所要時間が5分短縮される。

このほか、紀勢本線和歌山駅(和歌山県和歌山市)では11~16時台の紀勢本線下り(簑島・御坊方面)が毎時00分・30分発に、9~15時台の和歌山市行きが毎時45分発にパターン化される。

北陸圏ローカルでは、高山本線富山~速星間の普通列車1往復を越中八尾駅まで延長し、同駅での富山方面への発車時刻が均等化される。

中国地方ローカルでは、芸備線広島~三次間で夕時間帯に増発が実施されるとともに、普通列車1本が快速『みよしライナー』に変更される。

また、福塩、呉、芸備の各線では一部で減便や運行区間の変更が実施され、山陽本線岩国~下関間、宇部線新山口~宇部間、山陰本線小串~幡生(下関)間は一部を除いて終日ワンマン化される。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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