三菱自 加藤社長「昨年から進めてきた手取り収益改善活動の成果が現れた」

三菱アウトランダー(北米仕様)
  • 三菱アウトランダー(北米仕様)
  • 三菱デリカD:5
  • 三菱eKクロスEV(中央)

三菱自動車工業は11月2日、2022年4~9月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は前年同期比30.1%増の1兆1581億円、営業利益は同3.3倍の846億円、純利益は3.8倍の827億円と大幅な増収増益だった。

◆半導体不足で世界生産はマイナス

ただ、グローバル販売台数については、前年同期に比べて1万6000台(4%)減って、42万6000台となっている。半導体の供給不足によって、生産台数の制約影響があったためだ。

主力のアセアン市場は2万3000台(21%)増えて13万台。いずれの国も需要が堅調に回復してコロナ禍以前の水準に戻りつつあるという。ただ、インドネシアだけは約8000台減少した。生産制約と他社販売攻勢によって苦戦を強いられた。

北米市場は1万3000台(17%)減の6万3000台だった。旺盛な需要に対して供給が追いつかない状況が第1四半期から続き、ディーラーの在庫が過去最低水準になっているという。特に新型『アウトランダー』が在庫不足の影響を受けて、販売を思うように伸ばせない状況だ。

日本市場については、1万台(29%)増の4万4000台だった。主力車種である『アウトランダーPHEV』や『デリカD:5』の受注が好調で、6月から本格的に受注を開始した『eKクロスEV』もこれまでに6500台以上を受注して好調なスタートを切っているそうだ。


《山田清志》

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