損害保険ジャパン、自動車事故を高精度に検知できる技術を開発---ドラレコから自動通報

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  • 事故発生割合(縦軸)と機械学習のモデルに採用した「マハラノビス距離」(横軸)との分布図。機械学習で誤検知が減少している。

損害保険ジャパンは1月7日、SOMPOリスクマネジメントとともに、機械学習によって自動事故を判定する技術を開発したと発表した。

今回、開発した「機械学習による自動事故判定技術」は、自動車事故の初期対応においてサービス迅速化と顧客の安心感の向上を図るため、2020年5月から東京大学・山西教授とともに、機械学習と異常検知技術を応用した自動事故判定の精度向上を目指して研究してきた。

同社の安全運転支援サービスで収集した約10万人の運転データを基に、加速度センサーで検知した衝撃から事故を自動判定するロジックに機械学習を応用することで実現した。約6000件の衝撃検知データを対象としたモデルの性能評価実験では、95%以上の正解率で事故を判定できることを確認した。

同社では、安全運転支援サービスとしてドライブレコーダーが強い衝撃を受けると自動的に損保ジャパンや、あらかじめ登録した家族などの携帯電話に通知する「自動通報」機能を設定している。今回の「機械学習による自動事故判定技術」の開発を活用することで、従来よりも高い95%の精度で事故発生の自動判定が可能となることから、「自動通報」機能を高度化する。

また、同社がサービス展開している「ALSOKかけつけ安心サービス」や、過失割合算定システムと連携することで、今後、事故対応に関する高度なサービスの提供につなげる方針だ。

《レスポンス編集部》

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