JR東海は3月26日、新幹線車両の台車異常を早期に発見する設備の導入を4月までに完了することを明らかにした。
これは2017年12月、博多発東京行き『のぞみ34号』で運用されていたJR西日本のN700系で発生し、重大インシデントに認定された台車亀裂トラブルを受けた取り組み。
JR西日本では、問題となった川崎重工業製の台車を交換したほか、すべての台車に対する超音波探傷による点検や目視による入念点検、東海道新幹線に設置されている台車温度検知装置の活用といった再発防止策が採られているが、JR東海では台車温度検知装置の数を3か所増の5か所とするとともに、各地点で測定した温度データを基に、複数の地点間の温度推移を監視して異常を早期検出するシステムの導入が3月25日に完了した。
このほか、台車に取り付けられている空気ばねの圧力を自動的に分析し、異常を検知した際に運転室へアラームを表示する「空気ばね圧力監視機能」の全編成への導入が4月10日に完了する予定。