ボルグワーナー(Borg Warner)は8月22日、電動技術を搭載した最新世代のAWDカップリングを開発した、と発表した。
ボルグワーナーが新開発した最新世代のAWDカップリングには、ブラシレスDCモーターを組み込む。カップリングの中核には、システムの油圧の生成と制御を行う特許取得済みの6ピストン遠心制御ピストンポンプを採用した。
この最新世代のAWDカップリングは、高度なストップ/スタート機能により、エコモードシステムを可能にするための中心的な役割を果たす。ボルグワーナーによると、システム最適化を実現するモーター制御のアルゴリズムは、ハイブリッド車やEVにおいて、アクチュエーターの新たな用途につながるものと期待されているという。
また、このAWDカップリングでは、前後アクスル間で必要なトルクを自動的に配分し、あらゆる路面で最適なトラクションを発揮する。AWDカップリングは、前後アクスル間のディファレンシャルスピードとは独立して作動し、どんな時でも、どの速度でも、路面状況と車載重量配分に応じて、最適なロッキングトルクを提供する。
さらに、このカップリングは、クラス最高のレスポンスタイム、トルク密度、トルク精度によって、ハンドリングとトラクションを大幅に向上させる。その一方で、15%軽量かつ高性能な設計により、燃費を改善するという。