アウディ(Audi)は10月31日、2018年第3四半期(7~9月)の世界新車販売の結果を発表した。総販売台数は45万8448台。前年同期比は2.8%減とマイナスに転じた。
市場別では、欧州が落ち込む。これは、欧州で9月からの新燃費基準「WLTP」の導入により、WLTP試験への対応が間に合わない一部車種の販売を見合わせた影響となる。
また、最大市場の中国(香港を含む)は、米国と中国の貿易戦争の影響で、消費者の購買意欲が冷え込み、新車販売が減速した。米国はSUVを中心に堅調な販売で、前年実績を上回っている。
車種別実績では、SUVでは、最量販モデルが『Q5』。以下、『Q3』、『Q2』、『Q7』と続く。セダン系では、最量販モデルが『A4』シリーズ。以下、『A3』シリーズ、『A6』シリーズ、『A5シリーズ』と続いている。
アウディの2017年の世界新車販売は、過去最高の187万8100台。前年比は0.6%増だった。アウディ取締役会のアブラハム・ショット暫定会長は、「現在の状況はアウディにとって大きな課題だ。数多くのマイナス要因の解消に取り組んでおり、2018年内に全モデルシリーズで適切なラインナップを顧客に提供できるよう、努力していく」と述べている。