PSAグループは4月23日、ドイツで開幕した「ハノーバーメッセ2018」において、中国のファーウェイ(HUAWEI、華為技術)と共同開発した最初のコネクテッドカーを発表した。
ファーウェイは1987年、中国の深センに設立されたICTソリューションプロバイダー。携帯電話、タブレット、ウェアラブル、モバイルブロードバンドデバイス、家庭用デバイスなど、幅広い製品を手がけている。スマートフォンでは、出荷台数・シェアともに世界第2位。
PSAグループは2017年秋、ファーウェイと提携。「コネクテッド・ビークル・モジュラー・プラットフォーム」(CVMP)と呼ばれる新しいプラットフォームを、ファーウェイと共同開発した。CVMPは車とクラウド間のすべてのデジタルデータのやり取りを安全に管理し、データの完全性、信頼性、機密性を保持する。
またCVMPは、遠隔操作によるオンデマンド自動車診断やバッテリー充電などのリモートコントロールソリューションをはじめ、新しいサービスを導入することも可能にする。OTAによるソフトウェアの更新、交通情報、ナビゲーション、カーシェアなど、カスタマイズされたサービスを提供する。
今回、PSAグループは、ドイツで開幕したハノーバーメッセ2018において、中国のファーウェイと共同開発した最初のコネクテッドカーを発表。PSAグループの高級車ブランド「DS」の『DS7クロスバック』に、共同開発されたコネクテッドカー技術を搭載する。
DS7クロスバックの顧客は、ナビゲーション、自然言語の音声認識、コネクテッドポータルなどの新しいサービスを、車両のダッシュボードのモニター画面からアクセス可能。また、ユーザーのスマートフォンからは、車両のメンテナンス状況や走行履歴、運転スタイルなどにアクセスできる、としている。