車線変更に立腹、執拗な煽り行為と追突事故を誘発した少年を逮捕

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悪質な交通トラブル事件は後を絶たないが、車線変更で前方に入られたことに立腹し、このクルマを約4kmに渡って執拗に追跡。追突事故を誘発させたとして少年が逮捕された。

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昨年11月、愛知県岡崎市内の東名高速道路で、前方へ車線変更してきたクルマに立腹。このクルマを約4kmに渡って煽るように走行するとともに、追突事故を誘発したとして、岐阜県各務原市内に在住する少年を暴行容疑で逮捕した。

愛知県警・高速隊によると、問題の事件は2017年11月4日の午前9時30分ごろ発生している。暴行容疑で逮捕された岐阜県各務原市内に在住する19歳の運転する乗用車は岡崎市内の東名高速道路上り線で第2車線を走行していたが、第1車線を走行していた乗用車がトラックを追い抜こうとして車線変更した。

少年はこれを「自分の前に割り込んできた」と思い込んで立腹し、その後の約4kmに渡って急接近や蛇行運転などの煽り行為を伴って走行。岡崎市本宿町付近でバス停の減速車線を使い、強引に追い抜いて前方に出るとともに、急ブレーキを掛けて停止寸前まで減速。煽られていたクルマは減速が間に合わずに少年のクルマへ追突。後続の3台も巻き込まれ、合わせて5台が関係する多重衝突へ発展している。事故による負傷者はいなかった。

煽られた側の運転者は「事故前に煽られていた」と申告。警察は事故が起きた時間帯に付近を走行していた車両を割り出し、提供を受けたドライブレコーダーの映像を分析したところ、少年による煽り行為を確認。これが事故を誘発させたと判断して暴行容疑での逮捕に踏み切った。

警察の聴取に対して少年は煽り行為を行ったことは大筋で認めているものの、多重衝突事故の発端となった急減速については「そこまでやっていない」として、容疑への関与を否認しているようだ。警察では煽られた側の運転者からさらに事情を聞くとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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全国各地で悪質な交通トラブル事件が相次いでいることから、警察庁は今年1月、全国の警察本部に対して「悪質事案については直接の暴行が発生していない場合であっても、暴行容疑で立件するなど徹底した捜査を行うように」と通達を出しており、今回の摘発はそれに伴うものとなる。

今回のケースでは事故による負傷者は出ていないものの、直後には5人が負傷疑いで病院へ搬送されている。急減速による事故誘発では巻き込まれた側の死傷につながることもあり、「悪質事案」と判断されたようだ。

なお、愛知県警は同日、半田市内で発生した別の交通トラブル事件についても器物損壊容疑で容疑者を逮捕しているが、こちらは「前方に進入してきたクルマに立腹し、信号待ちの際にホイールカバーを蹴っ飛ばして損傷させた」というもの。どんなに軽微なものであれ、今は摘発対象になると思っておいた方がいいだろう。
《石田真一》

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