ヤマハがトリシティのヒットに続き、モーターショーでリバーストライクの大型バイクを参考出品したのは記憶に新しいところ。産業交流展では、そんなトリシティの自転車版のような乗り物を見つけた。
トヨダ・トライクは前が2輪の電動アシストサイクル。特徴はフロントタイヤ両輪がシンクロシステムという機構で連動して動くこと。サスペンションではなく、片側の車輪が段差などで持ち上がると、反対側の車輪を押し下げて、車体の水平を保とうとするのだ。
両輪の幅は意外と狭く、自立する訳ではない。となれば、3輪のメリットはと聞くと「やはり安定感が高いことがメリット」なのだそうだ。
車輪が小さく車体が長いのも特徴で、電動アシストのトルクを活かし、ゆったりと乗ってもらえる乗車姿勢になっている。
来年2月には発売する予定だが、自転車としては高価になってしまうため、観光地などでのレンタサイクルとしての利用を想定している。既に四国で導入することが計画されているそうだ。
さらに前輪の間隔を広げ、前に人が乗れるように椅子を組み込んだ仕様も、いずれ生産する計画。こちらは介護用や災害時の救助など様々な用途を考えているそうだ。