【ユーロNCAP】トヨタ プリウス 新型、大型ファミリーカー部門の最も安全な車に

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トヨタ・プリウス欧州仕様
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欧州で唯一、公的な衝突テストを行うユーロNCAPコンソーシアムは12月14日、新型トヨタ『プリウス』を、大型ファミリーカー部門の最も安全な車に認定すると発表した。

ユーロNCAPは2016年、乗用車18車種の衝突テストを実施。毎年12月に、その1年に衝突テストを行った車種をカテゴリー別に分け、各カテゴリーで最も安全な1台を選出している。

ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hで行う。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で実施される衝突テスト。

2009年2月、ユーロNCAPは新評価システムを導入。評価の4項目に応じて、ポイントが配分される。最新の2015年の制度では、最重要視される「成人乗員保護性能」に、ポイントの40%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置」の3項目には、各20%を配分する。

さらに、ユーロNCAP は2015年から、前面フルラップ衝突テストを導入。背の低い女性ドライバーと、後席に乗員を乗せた状態を想定し、テストを行う。緊急回避の自動ブレーキをはじめ、先進の安全装備も、評価基準となった。

最高の5つ星を得るためには、「成人乗員保護性能」で80%以上、「子ども乗員保護性能」で75%以上、「歩行者保護性能」で65%以上、「安全補助装置」で70%以上のポイントを獲得するのが条件。4項目のひとつでも、基準のポイントを下回り、4つ星以下となった場合、総合評価で5つ星と認定されない。また、総合評価で5つ星を得るには、75%以上のポイントも必要。

新型プリウスのテスト結果は、成人乗員保護性能が35点(92%)で、5つ星の条件をクリア。子ども乗員保護性能は40.3点(82%)で、5つ星の条件を満たす。歩行者保護性能は32.7点(77%)と、5つ星条件に適合。安全補助装置は10.2点(85%)と、5つ星に必要な70%を超えた。

この結果、新型プリウスは、ユーロNCAPから総合評価で最高の5つ星認定を獲得。大型ファミリーカー部門において、最も安全な車と認定されている。

《森脇稔》

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