ドイツのBMWが10月13日、欧州で発表した新型『5シリーズ』セダン。BMWグループは同車の生産の一部を、オーストリアのマグナシュタイヤーに委託すると発表した。
オーストリアのマグナシュタイヤーは、カナダに本拠を置く大手自動車部品メーカー、マグナインターナショナルの子会社。BMWグループとマグナシュタイヤーは2014年1月、受託生産の協力関係を継続することで合意している。
マグナシュタイヤー(旧シュタイアプフ)社は、もともと4WD車の開発や生産に関して豊富なノウハウを持っており、オーストリアのグラーツ工場では、メルセデスベンツ『Gクラス』やBMW『X3』、クライスラーグループのジープ『グランドチェロキー』などの受託生産を行ってきた。
BMWグループとの関係では、2003年にX3の受託生産をスタート。2010年からは、MINI『カントリーマン』(日本名:MINI『クロスオーバー』)を、その後、MINI『ペースマン』の受託生産を開始した。
BMWグループは、新型5シリーズセダンの発売後の需要に応える目的で、2017年初頭から、マグナシュタイヤーに新型の生産の一部を委託する計画。BMWグループの生産担当、Oliver Zipse取締役は、「信頼できるパートナーとマグナシュタイヤーと協力し、新型5シリーズセダンに対する大きな需要に応えていく」と語っている。