【サウンドチューニング・マニュアル】クロスオーバー編 パート8…ミッドウーファーの能力の限界を把握する

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「クロスオーバー調整」画面の例。by レインボウ・DSP1.8 + WiFi Module
  • 「クロスオーバー調整」画面の例。by レインボウ・DSP1.8 + WiFi Module
カーオーディオを良い音で楽しもうと思ったときのキーとなる、「サウンドチューニング」のイロハをお伝えしている。先月からは「クロスオーバー調整」についてのあれこれを解説中だ。今週は、高度なシステムにおける調整方法解説の、“その2”をお届けする。

先週から、「DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)」を用いての、「クロスオーバー調整」のやり方を解説している。前回はまず、トゥイーターの能力の限界を見極める方法をご紹介した。今週は、その続編だ。

さて、トゥイーターの能力の限界が把握できたら、次には、ミッドウーファーの能力の限界を把握する作業に進んでいこう。

手順は以下のとおりだ。最初に、左右どちらかのミッドウーファーだけから音が出るようにする(それ以外のスピーカーにミュートをかける)。そしてミッドウーファーのローパス(ハイカット)の値を、ある程度下目まで下げる。

次に、音を鳴らしながら徐々にローパスの値を上げていく。そして、音が濁ってくるポイントを探る。ミッドウーファーがストレスなく仕事ができる範囲はどこまでなのかを見極めていくのである。ちなみにミッドウーファーの場合は、目一杯高い信号を入れても壊れる心配はない。その点は安心して作業していただきたい。

ところで、なぜこのような作業を行ったのかというと…。それは、「クロスオーバー調整」を行える範囲を割り出すため、である。

例えば、トゥイーターの限界値が1.5kHzで、ミッドウーファーの限界値が5kHzだったとしよう。だとしたら、1.5kHzから5kHzの間に、「クロスポイント」を設定すれば良いのである。逆の言い方をすると、その範囲を超えて「クロスポイント」を設定してはいけない、というわけだ。

しかし…。ミッドウーファーの限界値が、トゥイーターの限界値まで届いていなかった場合は、少々やっかいだ(基本的にはそのようなことはないはずなのだが…)。例えば、トゥイーターの限界値が2kHzで、ミッドウーファーの限界値が1kHzだったとしたら、1kHzから2kHzの間は、どちらに担当させたとしても音が濁ってしまう、ということになる…。

万が一そうだった場合は、ミッドウーファーの取り付けを見直して、何らかの取り付け上の不備がないかチェックしてみよう。しっかりと固定されていない等々で、性能がスポイルされている可能性がある。

さて、ここまでのようにして、“トゥイーターとミッドウーファー間のクロスオーバー・ゾーン”が把握できたら、いよいよクロスオーバー調整の“本丸”へと歩を進めていく。それについては次週以降で解説していく。

【サウンドチューニング・マニュアル】「クロスオーバー」編 Part.8 「DSPを用いて行うクロスオーバー調整 その2」

《太田祥三》

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