【北京モーターショー16】第一汽車集団、ラグジュアリーブランド「紅旗」のアピールに注力

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紅旗 B-CONCEPT(北京モーターショー16)
  • 紅旗 B-CONCEPT(北京モーターショー16)
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  • 紅旗 B-CONCEPT(北京モーターショー16)
  • 紅旗 S-CONCEPT(北京モーターショー16)

中国初の自動車メーカーとして設立された第一汽車を中心にブランドを展開し、国内で最大規模を誇る第一汽車集団。今回は最上級ブランド「紅旗」に焦点を当て、ラグジュアリー感覚のコンセプトカーを公開した。

第一汽車ブースのメインステージに並べられたのは『B-CONCEPT』と『S-CONCEPT』という、2台の紅旗のコンセプトカー。いずれも次世代量産モデルの方向性を示唆するスタディだ。B-CONCEPTは現行モデル『H7』の後継となるサルーンの提案。全長4954×全幅2076mm、ホイールベース2868mmという堂々たるサイズを持つ。

全高が1264mmというのは、クーペのようなスタイリッシュさを優先させた結果だとか。ただしインテリア前後を貫くブリッジの後席部分にはティーセットと香炉が置かれ、量産モデルも後席乗員の快適性を重視したデザインになることを予告している。

クロスオーバーSUVのS-CONCEPTは全長4944×全幅2054×全高1753mm、ホイールベース3050mmというサイズながら4人乗りで、ラグジュアリーさを追求。注目すべきはボディカラーだ。紅旗はこれまで、ブラック以外のボディカラーを設定していなかった。

ところが B-CONCEPTと S-CONCEPTのどちらも、有彩色が採用されている。これはVIP送迎用のマイクロバスとして発売予定の『L6』にもシルバーが採用され、かつては共産党員向けだったというフォーマルさはそのままに、より幅広い層の顧客を獲得できるブランドにしようとする決意を示していた。

第一汽車ではこのほか、量産乗用車の「奔騰」ブランドで2台のコンセプトカーを公開。SUVラインナップの拡充を図る意図を示した。ミドルサイズの『X6』はデザインスタディだが、それよりも若干コンパクトな『X4』では全長4314×全幅1773×全高1650mm、ホイールベース2600mmという寸法と、1.6リットルという排気量が公開され、近く市販されるモデルのプレビューであることを窺わせる。

さらに、奔騰とは別の車種ブランドとして2014年に創設した「駿派」(JUNPAI)の新モデルも公開。セダンの『A50』とクロスオーバー・ハッチバックの『D60』はともに奔騰『B30』をベースに開発されたもの。

諸元はA50が全長4610×全幅1790×全高1500mm、ホイールベース2630mm。エンジン排気量は1.6リットル。D60は全長4170×全幅1765×全高1625mm、ホイールベース2557mm。エンジンは1.5リットルと1.8リットルの2種類だ。

《古庄 速人》

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