トヨタ自動車の友山茂樹専務役員は3月14日に横浜市で開いた低炭素水素活用の実証プロジェクトの発表会で、今後の燃料電池フォークリフトの普及に期待を表明した。
このプロジェクトは、神奈川県や横浜市などと2016年度後半から18年度末まで取り組むもので、風力発電で得た電力で水素を製造、トヨタの燃料電池フォークリフト計12台を工場や倉庫で使い、コストや事業性などを検討する。
友山専務は「米国ではすでに2万台の燃料電池フォークリフトが稼動しており、(水素のコストなど)経済的にも成り立っている」との事例を紹介。日本でも、燃料電池フォークリフトの利用規模が「1か所で数十台から100台程度にまとまれば事業性がある」と、普及の可能性を展望した。
また、燃料電池フォークリフトの普及は「水素ステーションの増加や水素のコスト低下につながり、燃料電池車普及への波及も期待できる」との見解も示した。