レーシングドライバーの井原慶子氏が、米国のIMSA スポーツカーチャンピオンシップ第2戦「セブリング12時間レース」にマツダUSA の公式チームであるマツダ・モータースポーツから参戦する。
井原氏は、2012年より世界耐久選手権(WEC)に3年間出場し、女性初の表彰台に上るなど、女性ドライバーとして世界最高成績を獲得した。これにより、FIAからWomen in Motorsport委員会のドライバー代表委員に選出され、日本ではJAF Women in Motorsport議長として、自動車産業およびモータースポーツ界での女性活躍促進活動を行ってきた。
2015年は、この活動を促進するためにレース活動を休止していたが、2016年3月19日に米国フロリダ州で行われる「セブリング12時間レース」で、LMP(ルマンプロトタイプ)のシートに復帰する。
マツダ・モータースポーツは、2016年より新パワーユニット「マツダMZ-2.0T」を搭載してスポーツカーチャンピオンシップに参戦する。昨年まで「SKYACTIV-D」を搭載していたが、2017年からの車両規則変更でディーゼルエンジンが使用できなくなるため、1年前倒しして今年から新パワーユニットを採用する。マツダMZ-2.0Tは、2リットル直列4気筒DOHCのガソリン直噴レシプロエンジンで、ターボチャージャー過給で、最大570馬力を発生する。
井原氏は、昨年12月にフロリダで行われた「マツダMZ-2.0T」のエンジン開発テストに参加。2リットルターボの小型軽量エンジンをシェイクダウンし、チームメイトとともにマシンのポテンシャルを確認している。セブリング12時間レースには、マツダ・モータースポーツから55号車と70号車が参戦するが、井原氏は、ジョエル・ミラー選手、トム・ロング選手とともに70号車をドライブする。