ビー・エム・ダブリューのペーター・クロンシュナーブル社長は1月26日に都内で開いた新型車発表会で、日本市場撤退を決めたフォードに関して「コメントできない」とする一方で、「日本で輸入車は、さらなる成長のポテンシャルがある」との見方を示した。
クロンシュナーブル社長はフォードの撤退について「他社のことについてはコメントできない。日本自動輸入組合の理事長としても、BMWジャパンの社長としてもお応えできない」と述べた。
日本の市場環境に関しては「輸入車は市場全体の10%を占めるポテンシャルがあるのではないかと思っている。中でもプレミアムセグメントは他のグローバル市場をみても、もっともっとこれから伸びていく余地がある。例えば『アクティブツアラー』や『グランツアラー』で、我々はそれを証明したが、主に国産車からの新規購入客率が70%にまで達している。適正な製品を日本市場にもっていけば、まだ伸びる」」と指摘。
さらに「我々は日本市場の成長のポテンシャルに関しては大変強い自信を持っている。だからこそ4000万ユーロもかけて、東京・お台場にBMWグループのブランド体験型販売拠点を今夏にオープンする」とも話した。
また自社ブランドの2016年の販売見通しについては「具体的な数字は申し上げていないが、すべてのブランド、ミニや二輪車も含めて、成長は遂げたいと思っている。これに関しては大変自信を持っている。既存の数量に、毎年新製品の導入により台数の上乗せを図っていきたい」とした。
BMWの2015年の販売実績は前年比1.3%増の4万6229台、ミニブランドは同19.8%増の2万1083台、二輪車は同13.6%増の4733台だった。