ダイハツ工業の三井正則社長は11月2日に都内で開いた決算発表会見で、2015年度の国内軽自動車販売計画を期首時点より下方修正し、60万台(前年度比13%減)にしたと明らかにした。
軽自動車市場は4月に地方税である「軽自動車税」が1.5倍に増税されるなどで、今年1月から10月まで連続して減少している。ダイハツは期首に63万台(8%減)の計画を打ち出していたが、3万台の下方修正となった。
第2四半期までの軽自動車販売実績は、前年同期比14%減の26万2000台にとどまっている。三井社長は「軽自動車税の増税影響が想定以上に大きい。お客様の負担感は額面以上に大きいのではないか」と指摘した。
そのうえで「幸い9月に投入した『キャスト』が好評をいただいている。後半の拡販に取り組み、新しい目標の達成を図っていく」と述べた。