万能アプリが実現させた35万円からのプロジェクションマッピング

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クレストのブースに展示されているプロジェクションマッピング
  • クレストのブースに展示されているプロジェクションマッピング
  • 「レジャー&サービス産業展」の会場入口付近に設けられたプロジェクションマッピングの特別テーマゾーン
  • 操作端末のタブレットに向かって柏手を打つと
  • 神社の模型に映し出される映像が「おみくじ」に切り替わる

 「レジャー&サービス産業展」の今年の特徴は、プロジェクションマッピングの最新の技術・サービスを展示していること。会場入口を入った左手に特別テーマゾーンを設け、プロジェクトションマッピングの出展各社の技術が暗闇の中で体験できる。

 クレストもその1つで、同社では音に反応して指定の映像が表示される音声機能を開発。操作端末のタブレットに向かって柏手を打つと、プロジェクターから神社の模型に映し出される映像が「おみくじ」に切り替わる実演を行なっており、パン、パンと手を打って体験する来場者が多い。

 しかし、同社の出展で特筆すべきは、この音声機能はもちろん、専門知識がなくても手頃な費用で気軽にプロジェクションマッピングを利用できるサービスを開発した点にある。同社アシスタントの杉村素実氏は、「当社はもともとソフト開発会社で、プロジェクションマッピングのAndroidアプリ『CPMap』を開発しました。例えば、Android対応のタブレットにアプリをダウンロードすれば、あとはプロジェクターがあればよいので、プロジェクションマッピング専門業者のサービスに比べて安く利用できるのです」という。

 『CPMap』はGoogle playで公開されており、表示する画像は数種類のサンプルデータを用意。ユーザーは、スマートフォンやタブレットにアプリをダウンロードし、プロジェクターと接続して、指で座標を合わせ、サンプルの中から画像を選べば、プロジェクションマッピングを利用できる。自前で持っている画像を表示させることも可能で、同社が映像制作にも対応する。価格は35万円~だ。

 アプリを公開したのは今年の3月からだが、利用例として、ある不動産業者は閉店後の夜、店舗のガラス一面に貼ってある物件情報の紙にプロジェクトションマッピングを表示。街中で目立たせることで、夜でも宣伝効果を発揮している。また、11月20~23日に開催される「第19回名古屋モーターショー」に出展する企業からの依頼で、ブースに展示する自動車にカラフルなプロジェクトションマッピングを映し出す予定だという。これも会場内での注目度を高めるのが狙いだ。

 ホテルやブライダル場、レストランでの演出をはじめ、さまざまな用途でプロジェクションマッピングの可能性は広がっている。低価格のサービスが登場したことで、プロジェクションマッピングの普及は加速しそうだ。

【レジャー&サービス産業展】35万円から利用できるプロジェクションマッピングが登場

《加藤/H14》

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