車載用鍛造部品向け外観検査装置、SCREENホールディングスが開発

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外観検査装置「IM-3100」
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SCREENホールディングスは、エンジンなどの自動車の主要な基幹部に使われる鍛造部品向けの外観検査装置「IM-3100」を開発し9月から販売開始すると発表した。

自動車の主要な基幹部に使用される鍛造部品は、複雑な表面状態や形状のため、主に目視による全数検査が行われている。安全性や信頼性の向上を目指して、確実な品質管理体制と歩留まり向上を両立できるオートメーション化へのニーズが高まっている。

同社は、半導体やプリント基板関連の検査装置で培ってきた外観検査技術に加え、独自の画像処理技術を応用し、業界初となる車載用鍛造部品向け外観検査装置「IM-3100」を開発した。装置は、独自に開発した光学系カメラシステム「Multi-Angle Multi-Shot」と高精度な比較検査アルゴリズムを採用した。複数の条件で撮影した画像を用いることで虚報を抑え、欠陥のみ検出する。

また、検査結果を解析し、前工程にフィードバックすることで、欠陥の原因を特定するなど、歩留まり向上にも寄与する。

「IM-3100」の発売により、需要の拡大が見込まれる、車載用鍛造部品の外観検査装置のデファクトスタンダードを目指す。価格は5000万円。

《レスポンス編集部》

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