【JAIA50周年】35年続く輸入ブランド合同試乗会の意義

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日本自動車輸入組合(JAIA)が50周年を迎えた。設立当初からしばらくは外車ショーなど販売に直結する活動を行っていたが、近年はいかにスムーズに輸入業務を図ることができるかに注力しているという。

その中で、比較的販売に結び付く数少ない活動のひとつに自動車関連のジャーナリストや媒体向けの輸入車合同試乗会がある。1982年に初開催され、今回で35回目を迎えるこの試乗会は、各インポーターの最新モデルが一堂に会し、3日間開催される。

この合同試乗会の開催のきっかけについて、日本自動車輸入組合(JAIA)会員業務部長の岸田久教氏は、「1982年当時、まだまだ輸入車が年間3万台の市場だったので、各社単独で大きな催しができなかった。そこで、一緒に開催すればコストも安くなり、多くの媒体、ジャーナリストに見てもらえることが可能だと考えた」と述べる。

更に、「同じセグメントの違ったブランドを同じコースで乗り比べることが可能だ。例えばある道路の段差をAとBのクルマで同じ日に乗り比べることで、それぞれがどういう挙動をするか、直接の比較ができるのだ」と参加ジャーナリストのメリットも挙げる。

また、「当日は各社担当者が同席するので、色々な情報や意見交換も可能だ。そして、2月のはじめなので、ジャーナリストの新年会のような催しにもなり、35年続いてきた」と岸田氏。

今年の参加は19社29ブランド、99台の試乗車が用意された。150万円の入門的輸入車から5000万円を超えるような超高級車までラインナップは千差万別で、「これもこの試乗会の特徴のひとつになっている」(岸田氏)と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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