ホンダは1月22日、『オデッセイ』に安全運転支援システム「ホンダセンシング」を初搭載し、23日に売り出すと発表した。一部グレードではメーカーオプションとなるが、比較的求めやすい価格設定としている。
ホンダセンシングは、自動ブレーキによる衝突回避機能や65km/h以上の走行時に作動する車線維持支援システムなどを統合的に備える。一般道で車線を逸脱して歩行者との衝突が予測された場合にステアリングを自動制御する「歩行者事故低減ステアリング」という世界初の技術も開発した。
2014年11月に技術発表し、同年内に新型『レジェンド』から搭載予定だった。しかし、レジェンドの発売が2月に延期となったため、オデッセイが第1号搭載モデルになった。ただし、全ての機能がフル搭載される予定のレジェンドに対し、オデッセイ版では「歩行者事故低減ステアリング」と「渋滞追随機能付きACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」の機能は付けていない。
ACCについては約30km/h~約100km/hの範囲で作動するタイプを採用している。メーカーオプションとなるグレードでは、ホンダセンシングはサイドエアバッグおよびサイドカーテンエアバッグとのセットでオプション設定されており、価格は14万円(税込15万1200円)。ホンダセンシングはオデッセイ版でも十分な機能を備え、競争力もある価格設定といえそうだ。