屋台の外国人料理人、マレーシア・ペナンで2016年より雇用禁止

マレーシア・ペナン州政府は、2016年1月1日付けで外国人労働者をホーカーセンター(屋台街)でメインの料理人として雇用することを禁止すると発表した。

エマージング・マーケット 東南アジア

マレーシア・ペナン州政府は、2016年1月1日付けで外国人労働者をホーカーセンター(屋台街)でメインの料理人として雇用することを禁止すると発表した。

2015年1月1日から1年間を猶予期間とする。

ペナン名物となっている屋台料理の質を維持するためで、国内の低所得者の雇用を維持するという名目もある。屋台主らからはおおむね歓迎の声が上がっており、消費者団体などはすぐにでも実施して欲しいとしている。外国人労働者は皿洗いや配膳といったヘルパーとしては勤務を続けることができる。

対象となるのは屋台だけで、レストランでは禁止しない。禁止はすれども査察などはしないとしており、民間からの通報があった場合のみ摘発活動を行うという。

ペナン市議会( MPPP)が7月25日から8月31日にかけて実施した世論調査によると、87.45%が地元の料理人の方が望ましいと回答。86.02%が外国人を料理人として雇用する屋台のライセンスを剥奪すべきと答えたという。

一方、外国人料理人禁止措置に疑問を呈する声も少数だが上がっている。外国人が料理を作っても美味しければいいとの意見、誰が作るかということより衛生管理の方が重要との正論もある。実際、料理人がマレーシア国籍であってもペナン出身者でないケースも少なくないという。

伊藤 祐介

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