日野自動車は10月16日、ダカールラリー2015に参戦する日野チームスガワラの体制を発表した。前回と同様に2台の『日野レンジャー』で参戦するが、1号車のナビゲーターを1人増やすほか、販売会社から派遣するメカニックも増員するなど、チーム体制を強化して臨むという。
日野チームスガワラの代表で1号車のドライバーを務める菅原義正氏は同日、都内にある日野自動車本社で会見し、ナビの増員について「いろいろと難しいナビゲーションが多いので、さらに強化をしようということで3人乗りにした」と説明した。
新たに1号車のナビゲーターとして加わることになった若林葉子氏は「チーム強化のための増員ということなので、ナビゲーターとしてのすべての行動をドライバーに1秒でも速く走ってもらうためという目的意識をもって臨みたい」と抱負を語った。
さらに「多かれ少なかれ、その場の雰囲気を女性がつくるというようなことはあるかと思っているので、現場ではなるべく笑っていたい。長いラリーなので期間中は良いこともあれば悪いこともあり、辛いこともあると思うが、悪い時には悪い時なりに、その空気に自分自身がのまれないようにして、いい意味でチームのムードメーカーになれればと思っている」とも話していた。
レースを支えるメカニックも、全国の日野自動車販社からの公募選抜数を1名増やし、4名が派遣される。販社のメカニックを代表したあいさつした広島日野自動車三次支店の益田崇史氏は「全国の日野のメカニックの代表として世界の舞台で戦ってきた先輩たちは30人以上いる。広島日野には、そのうち4人がいる。今回参戦するにあたり2台の日野レンジャーの完走と総合上位を目指すとともに、先輩たちが築いてきた日野のメカニックの技をしっかり守っていくとともに、今年の日野はすごいぞと思ってもらえるように頑張っていきたい」と述べた。
最後に菅原代表は「販社のメカニックも1名増やしてもらった。また日野本社から2名の方に来ていただいて、総勢18名の体制になる。その18名の役割はみんな違うが、全員が1本の矢になって戦ってこようと思っている」と語っていた。