積水化成品工業は、炭素繊維強化プラスチックス(CFRP)と複合化する際、高温・高圧下でハイサイクル複合化が可能な特殊ポリエステル系耐熱樹脂発泡体の開発に成功した。
航空機や自動車分野では、燃費改善のため、構造体重量の軽量化が課題となっており、金属からCFRPなどの、高強度なプラスチックス材料へ置き換える動きが活発化する見通し。
同社は、樹脂発泡技術を活かし、軽量でコストダウン可能なCFRP複合体(サンドイッチ構造)を得るため、CFRPと複合可能な耐熱発泡プラスチックス素材の開発に注力してきた。
現在、同社は、耐熱温度150度のアクリル系樹脂発泡体販売し、CFRPとの複合分野の各種ニーズに対応してきた。今回、高温・高圧下におけるハイサイクル複合化に対応する、耐熱温度180度の特殊ポリエステル系耐熱樹脂発泡体2種類(ビーズ発泡体、シート発泡体)の開発に成功した。
自動車の構造体軽量化材料などでの実用化を目指す。2014年下期からサンプルワークを開始し、2015年度から販売を開始する予定。