大学・研究機関の特許資産規模ランキング、トップは産業技術総合研究所…パテント・リザルト調べ

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大学・研究機関 特許資産の規模ランキング2014
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パテント・リザルトは、「大学・研究機関特許資産の規模ランキング2014」を発表した。

2014年3月末時点で公開されている権利継続中の登録特許を対象に、個別特許の注目度を指数化する「パテントスコア」を使って、各大学・研究機関が保有する特許資産を、質と量の両面から総合的に評価した。

それによると1位は産業技術総合研究所となった。触媒や有機低分子化合物、遺伝子などの分野に強い。産総研の単独出願で注目度の高い特許には、「耐水性、耐久性に優れ、長期間にわたり良好な外観を保持できる塗料組成物」に関する技術や、「ディスプレイやID等への応用が期待できる酸化ケイ素薄膜」、「X線顕微鏡用試料収容セル」に関する技術などがある。

2位は科学技術振興機構となった。注目度の高い特許には、「ジェットエンジン、ガスタービンなどの部材として活用が見込まれる高耐熱性、高強度のIr基合金」や、「水、油および化学的に不活性な液体中での微小なエマルションを製造する方法」に関する技術などがある。

3位で、大学トップとなった東北大学は、太陽電池や半導体、ディスプレイなどの製造過程での活用が見込まれるプラズマ処理装置関連技術の注目度が、大きく上昇している。この分野では東京エレクトロンやトーヨーエイテックなどと共同出願している。東北大の単独出願で注目度の高い特許には、「機械的性能や電気伝導性、電磁波吸収性に優れた新規な高機能複合材料」に関する技術などがある。

4位は東京大学、5位が物質・材料研究機構となった。

前年調査から大きく順位を上げたのは8位の大阪大学。発光ダイオード、半導体レーザなどに活用が見込まれるGaN結晶など、電子部品の材料関連技術、遺伝子関連技術に強い。大阪大の単独出願で注目度の高い特許には「空気中の有害物質や臭い、汚れを分解する光触媒において、長期間にわたり機能を発揮することができる技術」などがある。

このほか、上位15位機関の中では、フランス原子力・代替エネルギー庁(15位)、理化学研究所(9位)、名古屋大学(11位)、京都大学(13位)などが前年度に比べて順位を上げている。

《レスポンス編集部》

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