ボーイングは、衛星サービスの世界的大手で、ボーイング最大の商用衛星顧客であるインテルサット向けに次世代衛星35e Epicを生産すると発表した。
衛星はボーイングの702MP衛星をもとにし、インテルサット9基目の契約となる。
インテルサットの次世代Epic衛星は、ブロードバンドのインフラを必要とするワイヤレス、固定電話通信、モバイルコンピュータ、ビデオ、大企業、政府向けアプリケーションなどに対応するように設計されている。複数の周波数やその他の機能を使い、インテルサットの既存衛星のスピードを補完的に高め、顧客の特別なニーズに対応する。
次世代衛星35e Epicにより、インテルサットのブロードバンド、ビデオ、モバイルコンピュータ、政府顧客は現状のハードウエアを使いながら、コスト効率を高めることができる。
インテルサット次世代衛星35e Epicはボーイング製702MPをベースに組み立てる。702MP型衛星は702HP型と同様の高性能衛星で、大幅に更新された衛星バス構造をもち、簡素化された推進システムが採用されている。
702MP衛星はアトラス、アリアン、シーローンチ、ファルコン、プロトンなどの打ち上げロケットに搭載可能。
ルクセンブルグに本社を置くインテルサットは、ボーイングの702MP衛星を2009年に4基契約し、同衛星を使った最初の衛星サービス会社となった。2012年にボーイングとインテルサットは、この時の契約4基目の衛星を、次世代型Epicにすることを発表した。更に2013年には、インテルサット次世代Epic衛星4基を追加契約した。
最初の同衛星打ち上げは2015年後半の予定。