日産自動車が今秋、欧州市場に投入する新型『パルサー』。同車の発売を控え、現地価格が公表された。
欧州で久々の復活となるパルサーは、日産が再び、欧州で主力のCセグメントに参入するために開発した新型5ドアハッチバック車。デザインおよび開発は欧州で行い、生産は日産のスペイン・バルセロナ工場が担当する。
新型の全長は4385mm。フロントマスクには、最新の日産デザイン言語が導入され、新型『エクストレイル』や『キャシュカイ』と共通イメージの表情が与えられる。ホイールベースは2700mmと、クラス最長レベル。その効果で、後席の居住性に優れる。日産によると、後席のひざ元のスペースは692mmで、Cセグメントのどの競合車よりも広いという。
搭載エンジンは当初、ガソリン1、ディーゼル1の2種類。ガソリンはルノーが開発した「DIG-T」と呼ばれる直噴1.2リットル直列4気筒ガソリンターボ。最大出力115ps、最大トルク19.4kgmを引き出す。このエンジンは、欧州向けの改良新型『ジューク』に搭載されるのと共通。
7月3日、欧州日産は新型パルサーの英国価格を発表。現地ベース価格は、1万5995ポンド(約280万円)と公表された。新型パルサーが最大の競合車に想定するフォルクスワーゲン『ゴルフ』の現地ベース価格、1万6975ポンド(約297万円)を下回る設定としている。