西日本鉄道(西鉄)は5月16日、313形の旧塗装車(315号編成)を5月23日から運転すると発表した。初日は貝塚線の貝塚駅(福岡市東区)で出発式を行う。
313形は1952年、大牟田線(現在の天神大牟田線)の電車として登場。強度を損なうことなく軽量化する「モノコック構造」の車体を日本の鉄道車両として初めて採用した。8両(2両編成4本)が製造され、1977年には宮地岳線(現在の貝塚線)に転属。その後、2007年4月の宮地岳線西鉄新宮~津屋崎間廃止に伴い6両(2両編成3本)が廃車となり、現存する315号編成(315+365号)も2015年1月24日をもって運行を終了する予定だ。
西鉄は313形の引退と貝塚線の開業90周年を機に、現存する315号編成を大牟田線時代の旧塗装に塗り替え、5月23日から運転することにした。当日は10時20分から貝塚駅の2番ホーム付近で運行開始記念セレモニーを実施。出発式は10時47分発の西鉄新宮行きで実施する。旧塗装車の運行ダイヤは前日16時以降、西鉄お客さまセンターで確認することができる。
また、5月24日には関連イベントとして事前予約不要・参加無料のウォーキングイベント「レールあんどハイク さよなら313形アイランドシティ散策コース」を実施する。集合場所は香椎宮前駅で、スタート受付時間は10~11時。新緑のアイランドシティを散策しながら海沿いを歩く。参加者には「313形オリジナル完歩証」などをプレゼントする。