ドイツの高級スポーツカーメーカー、ポルシェは3月4日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー14において、『マカン』のディーゼルエンジン搭載車を初公開した。
マカンは2013年11月、ロサンゼルスモーターショー13で発表。2種類のガソリンエンジンが用意される。駆動方式には、電子制御のマルチプレートクラッチによるアクティブ4WDシステムを採用。トランスミッションは、7速デュアルクラッチの「PDK」。
『マカン S』は、直噴3.0リットルV型6気筒ツインターボを積む。最大出力は340ps/5500-6500rpm。0-100km/h加速は5.4秒(スポーツクロノパッケージでは5.2秒)、最高速は254km/hとなる。トップグレードの『マカン ターボ』は、直噴3.6リットルV型6気筒ツインターボを搭載。最大出力は400ps/6000rpmを発生。0-100km/h加速は4.8秒(スポーツクロノパッケージでは4.6秒)、最高速は266km/hの性能を誇る。
今回ポルシェは、ジュネーブモーターショー14において、マカン初のディーゼル搭載車、『マカン Sディーゼル』を発表。欧州ではディーゼルの人気が高いことから、ジュネーブでの初公開となった。
注目のディーゼルは、『カイエン』譲りの直噴3.0リットルV型6気筒ターボ。最大出力258ps、最大トルク59.1kgmを発生する。欧州複合モード燃費は16.4km/リットル、CO2排出量は159g/kmと、マカンの中で最も環境性能は高い。
車体がひと回り大きく、重いカイエンでも、充分なパフォーマンスを発揮するこのディーゼルは、マカンとの組み合わせでは、ゆとりの走行性能を発揮する可能性が高い。ポルシェは、「マカン Sディーゼルは力強く長距離をクルージングするシーンで威力を発揮する」と説明している。