ホンダは2月7日、2014年のモータースポーツ参戦体制を発表した。
FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)では、昨シーズン、フル参戦初年度にして4回の優勝を果たし、マニュファクチャラーズタイトルを獲得。今シーズンも引き続き、ワークスチームであるカストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チームから、ガブリエーレ・タルクィーニとティアゴ・モンテイロが参戦する。
また今シーズンより、F1への登竜門と呼ばれる「GP2シリーズ」に、昨シーズンのSUPER GTシリーズGT500クラスと全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズで活躍した伊沢拓也が、フランスを拠点とする「ARTグランプリ」から参戦。今回の参戦は、ホンダの日本人F1ドライバー輩出に向けた取り組みの一環で、今後マクラーレン レーシングと協調し、日本人ドライバーが世界で活躍できる機会を創出していく。
SUPER GTシリーズGT500クラスでは、新レギュレーションの導入に伴い、新開発2リッター直列4気筒直噴ターボエンジンとレーシングハイブリッドシステムを搭載した『NSX コンセプト-GT』を投入し、5チーム5台体制でドライバーとチームのダブルタイトル奪還に挑む。
昨シーズン、ドライバーチャンピオンを獲得した、全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズでは、ドライバーとチームのダブルタイトル獲得を目指し、新レギュレーションに対応した2リッター直列4気筒直噴ターボエンジンを投入する。
インディカー・シリーズでは、昨シーズン、日本人初の優勝を果たし5年目のシーズンを迎える佐藤琢磨が、今シーズンも引き続き「A.J.フォイト・レーシング」より参戦する。
なお、2015年に参戦を開始するF1に向けては、順調にパワーユニット開発。今年1月より、四輪モータースポーツの開発拠点を、現在の本田技術研究所 四輪R&Dセンターから、同県のさくら市にある新拠点内に移転し、F1を含めた開発体制をさらに強化する。また、英国ミルトンキーンズにあるF1の活動拠点では、今年6月にダイナモや組み立て設備などの導入完了を予定し、実戦に向けて盤石な体制を築いていく。