UDトラックスは11月28日、『クオン』などの制動装置(ハンドコントロールバルブ)に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、UDトラックス/日産ディーゼル『クオン』『コンドル』『スペースランナー』、三菱『ふそうエアロミディ-S』『ふそうエアロスター-S』など8車種で、2006年11月22日~2013年9月5日に製造された3万5663台。
大・中型トラック、バスにおいて、駐車ブレーキのハンドコントロールバルブ内ピストンの構造が不適切なため、使用過程における圧縮空気中に含まれる水分によってピストンの全長が増大し、排気バルブの開度が小さくなる場合がある。そのため、駐車ブレーキチャンバーからの排気が遅くなり、駐車ブレーキに作動遅れが生じ、そのままの状態で使用を続けると、駐車ブレーキの制動力が低下し、最悪の場合、車両が動き出すおそれがある。
全車両、ハンドコントロールバルブを対策品に交換する。なお、対策品の全数供給に時間を要するため、暫定措置として駐車ブレーキの作動の良否を点検し、駐車ブレーキレバーの作動位置が基準値を外れている場合は対策品に交換。作動位置が基準値内の場合は、その旨を使用者に説明し、使用上の注意喚起を行い、対策部品の準備ができ次第交換する。
不具合発生件数は15件で、市場からの情報により発見した。
事故が3件発生している。