日本電産は、ホンダ系電子制御ユニットを開発・生産するホンダエレシスを買収すると発表した。
ホンダエレシスの株主であるホンダ、NEC、ショーワ、日信工業各社との間で、株式譲渡契約を締結した。
ホンダエレシスは、ホンダの子会社で車体系の自動車電子制御ユニットの開発・製造・販売を事業とする世界トップレベルのエレクトロニクスシステムメーカー。
電動パワーステアリング(EPS)モータ市場では、電子制御ユニットと一体化するニーズが高まっている。日本電産は、同社のEPS用モータとホンダエレシスの電子制御回路(ECU)を組み合わせることにより、モータ単体ビジネスからモジュールビジネスへの転換を図ることが可能となることから買収を決めた。
日本電産はホンダエレシス買収によるシナジー効果としてEPSやエンジンクーリングファン(ECF)、パワーウィンドウ、サンルーフなどの車載モータとECUとのパワーパックを加速する。特にホンダエレシスの持つ高度なECU制御技術によって、日本電産のモータ性能を向上させ、低コスト・高性能化が可能となり、EPS、ECFなど、パワーパックビジネスの拡大が見込まれるとしている。
また、日本電産コパルのセンシングカメラとホンダエレシスのミリ波レーダー、日本電産トーソクのトランスミッションコントロールユニットとホンダエレシスの制御システム、日本電産サンキョーのヘッドアップディスプレイ用モータとホンダエレシスの制御システムなど、グループが持つ、車載関連製品と組み合わせによるビジネスの拡大も見込んでいる。