現在、絶好調の富士重工業。その大きな要因となっているのが米国市場での販売だ。第1四半期の販売台数が10万6000台と、前年同期に比べて2万4000台、率にして30%近くも伸びているのだ。
もちろん、マーケットにあった車を開発しているのは言うまでもないが、「販売力のあるディーラーがスバル車のディーラーに入ってきている。この影響が非常に大きいです」と高橋充取締役専務執行役員と説明する。
その結果、従来弱かったサンベルト地帯の販売が急速に伸びたという。「これまでサンベルト地帯のシェアは0.5%を切っていた状態だったのが、1%を超えるまでになった」と高橋専務。しかも、これまで強かったスノーベルト地帯の販売もさらに伸びている。
文字通り、売れるから有力なディーラーがスバル車を扱う、そしてさらに売れるようになるといった好循環を繰り返しているわけだ。今期米国での販売台数目標を38万台に設定しているが、これをクリアするのは間違いないだろう。