日本政府は6月25日、東南アジアからの観光客に対するビザの発給要件緩和を7月1日から開始すると発表した。マレーシアの観光客はビザ取得免除となる。
マレーシア以外では、タイがビザ取得免除となる。ベトナム及びフィリピンに対しては数次ビザが発給される。
岸田文雄 外務大臣によると、ビザ緩和措置により日本への観光客の増加、ビジネス面での利便性の向上、日本と各国の交流が一層発展することが期待されている。緩和措置は、日本・東南アジア諸国連合(ASEAN)友好協力40周年を契機として行われる。
日本政府は昨年9月より、観光や親族訪問などの目的で日本を訪問するマレーシア国内に居住するマレーシア人に対し、数次ビザを発給していた。それまでは3カ月を超えない短期滞在目的の渡航について査証を免除してきたが、入国後不法就労や不法在留するマレーシア人が急激に増加したため、日本政府は1993年からマレーシア人が日本へ入国する場合には、事前に査証を取得するよう勧奨していた。
日本政府観光局(JNTO)が発表した昨年の訪日者数統計によると、マレーシアからの訪日者数は前年比59.8%プラスの13万300人となり、過去最高を記録した。