【マツダ アテンザ 試乗】日本のセダンに一筋の光明…河村康彦

試乗記 国産車
マツダ アテンザ
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新たにアメリカ市場での量販も念頭に置いた結果、日本では“過大”と思えるボディのサイズが残念だが、スタイリングの魅力度は文句ナシ!

「夢も希望もないルックス」の日本のセダンが増す中で、このモデルの登場には“一筋の光明”が射しこんだ思いがする。

バリエーション中で圧倒的に魅力的なのは、やはりディーゼル・エンジンを搭載した『XD』グレード。ATで乗ってもMTで乗っても、スタートの瞬間からその力感の強さが圧巻。ガソリン・ユニットとは異質のエンジンノイズが耳には届くが、すでに1200rpm付近から太いトルクが発せられ、ガソリン・モデルよりもずっと低い回転を常用出来るので、そのボリューム自体は全く気にならないレベル。

高速道路上での加速力の余裕は圧倒的で、走行中最も注意をすべきは「スピードオーバー」と言っても過言ではない。

路面凹凸に対し硬質感の強い乗り味に、もう少しのしなやかさを演出して欲しいのが最大の希望。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

河村康彦
1960年生まれ。自動車専門誌編集部員を経て、1985年よりフリーランス活動を開始。現所有車はポルシェ・ケイマンS、スマート・フォーツー、VWルポGTI(ドイツ置き去り…)

《河村康彦》

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