JAXA、第1次気球実験を開始…7月30日からは超薄膜高高度気球の実験

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高度53kmで満膨張となった気球
  • 高度53kmで満膨張となった気球
  • スーパープレッシャー気球の体育館での加圧膨張試験
  • スーパープレッシャー気球の気球環境での膨張試験
  • 火星の高い圧力に耐えられる水蒸気を浮遊ガスとした金星気球モデル

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、大樹航空宇宙実験場(北海道大樹町)で2013年度第1次気球実験を開始した。

JAXAでは、気球実験の可能性を広げる、新しい気球の開発を行なっている。特に、飛翔高度を向上させる薄膜型高高度気球の開発、長時間の飛翔を可能にするスーパープレッシャー気球の開発に力を入れており、今回の実験もこの一環。

昨年秋の気球実験では、気象条件不適合により予定されていた4実験全てを見送っているため、約1年ぶりの実験となる。実験は6月23日まで実施する。

また、7月30日~9月22日にかけて、第2次気球実験を予定しており、ここでは気球用のフィルムとしては世界で最も薄い厚さ2.8マイクロメートルのフィルムを使った超薄膜高高度気球の飛翔性能試験を実施する。

薄膜型高高度気球は、気球に使うフィルムを薄くして気球自体を軽くした、高くまであがる気球で、搭載重量は数kg。2003年には高度53kmまで到達し、世界最高気球到達高度を30年ぶりに塗り変えた。今回開発した厚さ2.8マイクロメートルのフィルムを使った気球で高度記録の更新を目指す。

《レスポンス編集部》

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