理経、超高速インターネット衛星でのTCPアクセラレーターの有効性を確認

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Stampede FX-4000シリーズ
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理経は、超高速インターネット衛星でTCPアクセラレーター「Stampede FX」の検証実験に成功したと発表した。

同社は、スカパーJSATが推進する超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)の社会化実験に参画し、理経が販売代理店を務める米国コムテック・EF・データのTCPアクセラレーター「Stampede FXシリーズ」を実際の衛星回線に利用した環境での検証実験に成功した。

衛星通信では必ず遅延が発生するが、この遅延の影響を受けることによってスループットの低下が発生する。この低下に対しTCPアクセラレーター導入による効果を検証するため実験を実施したもの。

ファイル転送実験では、「Stampede FX」を使用することで最大約30倍スループットが改善した。webブラウジング実験では、「Stampede FX」を使用することで最大約10倍スループットが改善した。

今回の実験の結果、衛星通信の遅延により発生するスループット低下に対し「Stampede FX」が有効であることが確認できたとしている。

「Stampede FX」は、データ圧縮による通信データ量の削減、コンテンツキャッシング、VLANやQoSによるトラフィック管理、ソースIPアドレスの保持による、通信の監視などの機能によって、衛星回線やWAN上でのTCPによる通信の最適化・高速化を実現することができる。

今回の検証実験により衛星回線上で「Stampede FX」が有効であるという結果が得られたことから、今後は限られた帯域の中で効率的に通信を行えるソリューションとして拡販していく。

《レスポンス編集部》

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