ブガッティ ヴェイロン、市販車のギネス世界最高速記録を剥奪…431.072km/hは無効に

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ヴェイロン16.4スーパースポーツ
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フランスの高級スポーツカーメーカーで、フォルクスワーゲングループに属するブガッティが2010年、『ヴェイロン』の進化形、「16.4スーパースポーツ」で最高速チャレンジを行い、431.072km/hというギネス世界新記録を打ち立てた。この記録が、剥奪されたことが分かった。

これは4月8日、ギネス・ワールド・レコーズが公式発表したもの。「ヴェイロンの市販車ギネス世界最高速記録を取り消す」と告げられている。

その理由は何か。ギネス・ワールド・レコーズによると、ヴェイロンには速度リミッターが取り付けられている。しかし、2010年の最高速チャレンジは、リミッターを解除した状態で行われた。この点をギネス・ワールド・レコーズは、「記録計測において、市販車に手を加えることは規則に反する」と判断したのだ。

ブガッティ『ヴェイロン16.4スーパースポーツ』は8.0リットルW16気筒エンジンに、大容量ターボチャージャーや大型インタークーラーなどを追加。最大出力を1001psから1200ps、最大トルクを127.5kgmから153kgmまで引き上げた。足回りは、スプリングやスタビライザーを強化。レーシングカー用に開発されたダンパーの採用やエアロダイナミクス性能の向上などで、超高速域でのスタビリティを高めていた。

そして、2010年の最高速チャレンジでは、元F1そしてブガッティの公式ドライバー、ピエール-アンリ・ラファネル氏がステアリングホイールを握り、1回目427.933km/h、2回目434.211km/hをマーク。2回の計測の平均値、431.072km/hが、市販車の新しいギネス世界最高速記録として認定されていた。

《森脇稔》

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