ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は、3シリーズにディーゼルエンジンを搭載した『320d ブルーパフォーマンス』を発売した。
箱根周辺で開催されたジャーナリスト向け試乗会において、BMWマーケティング・ディビジョンプロダクト・マネジメント・マネジャーの岡田祐治さんは、搭載される2リッター直列4気筒ツインパワーターボディーゼルエンジンについて、「特徴的なテクノロジーとしては、コモンレールダイレクトインジェクションシステムがあります。燃料を1800気圧まで圧縮して、直接気筒内に噴射するというテクノロジーを採用しました」。また、「可変ジオメトリーターボチャージャーを採用し、高効率なエンジンとなっています」という。
その結果、「最高出力は135kw(184ps)という、『320i』と全く同じ出力を達成し、トルクは380Nm、38.7kgmと3.5リッターガソリンエンジン車並みのトルクを発揮しています」とする。そして、「ガソリンエンジンと同様に、エンジンオートスタートストップ機能やブレーキエネルギー回生システムなどを採用し、燃料消費量としては、国内ナンバーワンのディーゼルモデルとなる19.4km/リッターを達成しました」
環境性能については、「排ガスの後処理の技術として、DPF(粒子状物質除去フィルター)、そして、NOxキャタライザー(窒素酸化物吸蔵還元触媒)を採用しています。これら2つのテクノロジーを採用することにより、日本の非常に厳しいポスト新長期ディーゼル規制をクリアする高い環境性能を実現しました。つまり、320dは取得税、重量税ともすべて免税モデルになります」と話す。
320dは470万円からの設定だ。「他の3シリーズと同様に、デザインライン等5モデルを展開します。価格アップはガソリンエンジンに対し20万円アップと非常に戦略的な価格設定です。この320dの登場により、BMWのディーゼルモデルは6モデルとなり、国内最多のブランドとなりました」と語った。